ぶりの幼魚「いなだ」とは?

魚の豆知識

1.出世魚「ぶり」の呼び方

出世魚とは本来なら同じ魚・呼び名であるが成長するにつれて「呼ぶ方が変わる魚」の事をいう。

「ぶり」の成長段階ごとの呼び方

 

  • もじゃこ(稚魚):6~7cmのもの
  • わかし:35cm以下のもの
  • いなだ:35~60cm程度のもの
  • わらさ:60~80cm程度のもの
  • ぶり(成魚):80cm以上のもの
いなだは秋頃に取引量が増える

「寒ブリ」という呼び名からもわかるとおり、ぶりの旬は冬の寒い時期である。一方いなだは夏~秋頃に多く獲れ、現在は養殖のモノが多く出回っている。

美味しい、いなだの見極めるポイント👈
  • 皮や表面のツヤ感:皮には光沢があり、身には透明感があるものは新鮮である
  • 血合いの鮮やかさ:濃い赤色をしており、黒くなっていないものは鮮度が高い
  • 切り口の角度:切り口にしっかりと角があり、丸まっていないものは切り立て

 

 

いなだとはまちの違いは?

「はまち」という呼び方はもともと関西方面での地方名だが、現在では60cm程度に成長した養殖ものを「はまち」と呼び同じ程度に成長した天然ものを「いなだ」と呼び分けている。

天然と養殖もので味は変わる?

いなだの魅力はぶりとは真逆に脂が少なく、よく締まった身の食感である。しかしいなだは養殖が盛んであり旬を問わず「養殖ものの方が天然ものよりも脂がのりやすい」という傾向がある。こってりなら養殖もの、さっぱりなら天然ものを探すのが良いだろう。

魚屋ならではの魚の豆知識をブログでお伝えしていきます(*’ω’*)!!

 

 

 

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